*中央統合諸州 ➡ 中央イタリア衆合諸州(ちゅうおうイタリアしゅごうしょしゅう)

 '23/05/06

 

ウィキペディア版】

:中央イタリア統合諸州(ちゅうおうイタリアとうごうしょしゅう、イタリア語: Province Unite del Centro Italia)は、19世紀後半のイタリア統一運動期にイタリア中部にごく短期間存在した、サルデーニャ王国の従属国である。従来のトスカーナ大公国パルマ公国モデナ公国教皇領によって構成された連合体であった。

この国家連合は、中央イタリア連合(Unione del Centro Italia)、中央イタリア連盟(Confederazione del Centro Italia)、中央イタリア総督府( Governamento Generale del Centro Italia)の名でも呼ばれる。

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Twitter版】

#中央統合諸州

中央イタリア衆合諸州(ちゅうおうイタリアしゅごうしょしゅう):

かつて、イタリア半島の袂に所在していた、ピエモンテ王国の従属国家群。

19世紀後半、自治権を懸けてピエモンテ王国とフランス帝国の間で立ち回るも、軍事的なジレンマに陥り、擦り潰されるように徐々に領土を失った。

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【無修正版】

&中央統合諸州

中央イタリア衆合諸州(ちゅうおうイタリアしゅごうしょしゅう):

かつて、イタリア半島の袂に所在していた、4つの公国で構成される国家共同体であり、ピエモンテ王国の従属国家群。

19世紀後半、自治権を懸けてピエモンテ王国フランス帝国の間で立ち回るも、両国の密約による政治的なジレンマに陥り、尚、ハプスブルク家の軍事的な介入もあって、擦り潰されるように徐々に領土を失い、終には諸外国に併呑され事実上、消滅した。

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【元ネタばらし】

●中央イタリア衆合諸州(ちゅうおうイタリアしゅごうしょしゅう):『中央統合諸州』より。

*[イタリア]は、本件の元ネタ『中央統合諸州』がイタリア半島の付け根から中部にかけて存在していたことから。

*[衆合]は、語義はともかく、語感が近いものとして『統合』から導き出した。

┗*[衆合]は、八大地獄の三番目で、両側から迫ってくる大岩で押しつぶされる責め苦を負う『衆合地獄(しゅごうじごく)』から。

◆4つの公国:サルデーニャ王国に属し、中央統合諸州を構成していた、トスカーナ大公国パルマ公国モデナ公国教皇の4つの自治領。

ピエモンテ王国:中央統合諸州を擁した『サルデーニャ王国』より。

*後のイタリア王国の基礎となったサルデーニャ王国は、サルデーニャ島ピエモンテ地方サヴォワ地方ニース伯領を統治していた。

●19世紀後半:イタリア統一運動が起こった『19世紀後半』より。

中央統合諸州は、イタリア統一運動の渦中にあって興亡した。

フランス帝国:ここでの場合、ロシア侵攻が成功しないまでも、完全敗北はしなかった世界線での、ナポレオン皇帝が統治する封建国家。

┣*ロシアの焦土作戦に苦しめられたナポレオン率いる『西欧大陸軍』は、瓦礫と化したモスクワに、早々に見切りをつけて、ベラルーシミンスクまで転進した。

┣*冬将軍の到来以前に撤退し、被害を最小限に止めることに成功した西欧大陸軍であったが、それ以上の戦争の継続は困難であった。

┣*それは、これまで主要都市を焦土化してきたロシア軍も同様であり、ここで両軍の思惑が一致し、停戦交渉が捗ることとなったのである。

┗*ロシア侵攻には失敗したものの、結果的に、大国ロシアと対等に渡り合ったナポレオンの名声は頂点を極め、皇帝の地位を確固たるものとした。

ピエモンテ王国とフランス帝国/両国の密約:『サルデーニャ王国』と『第二帝政フランス』の両国間で結ばれた『プロンビエールの密約』より。

*密約により、パルマ公国モデナ公国、並びに、教皇の一部が、サルデーニャ王国に併合された。

サヴォワ地方ニース伯領は、第二帝政フランスに割譲された。

ハプスブルク家の軍事的な介入:ハプスブルク家が統治する『オーストリア帝国』より。

イタリア統一運動最中の1860年までは、ハプスブルク家トスカーナ大公国の後ろ盾となって、イタリアへ一定の影響力を発揮していた。

●擦り潰される:『衆合地獄』より。

中央統合諸州の運命と、両側から迫ってくる大岩で押しつぶされる責め苦を負う衆合地獄とが重なって見えたことから。

 

 

▶カテゴリ:固有名詞/

▶参考:ウィキペディア

コトバンク衆合地獄

▶各方面にて敬称略/

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