*死罪 (江戸時代) ➡ 死鷦(ししょう)

 '23/02/15

 

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:死罪(しざい)とは、江戸時代に庶民に科されていた6種類ある死刑のうちの一つで、斬首により命を絶ち、死骸を試し斬りにする斬首刑の刑罰のこと。付加刑として財産が没収され、死体の埋葬や弔いも許されなかった。罪状が重い場合は市中引き回しが付加されることもあった。

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#死罪_(江戸時代)

死鷦(ししょう):江戸時代、処刑場に飛来しては、土壇場に載せられた死骸から血を啜ったり、晒し首に纏わりついて啄んだりするという雀よりも小型の怪鳥。

この鳥が軒先に舞い降りると、その家からは近日中に死人が出るとの民間伝承が世界各地にあり、そのため死鷦は凶兆とされる。

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【無修正版】

&死罪_(江戸時代)

死鷦(ししょう):江戸時代、処刑場に飛来しては、土壇場に載せられた死骸から血を啜ったり、晒し首に纏わりついて啄んだりするという雀よりも小型の怪鳥。

この鳥が軒先に舞い降りると、その家からは近日中に死人が出るなどの不吉な民間伝承が世界各地で語られており、そのため死鷦は凶兆とされ忌み嫌われている。

ケルト文化圏では、聖ステファノの日鷦鷯(みそさざい)を捕獲して絞め殺す『鷦鷯引廻し(みそさざいひきまわし)』という儀式が行われるが、これは死鷦に対する忌避衝動の表れだと思われる。

ローマの歴史家スエトニウスの著書に、鷦鷯カエサルの暗殺を予兆したとの記述があるが、これはまさしく、死鷦のことであろう。

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【元ネタばらし】

●死鷦(ししょう):『死罪_(江戸時代)』より。

『罪(ざい)』と同じ読みの漢字を探すべく、漢字辞典ONLINEにて捜索していたところ「鷦(みそさざい)」に辿り着いた。

◇鷦/鷦鷯(みそさざい):ユーラシア大陸、アフリカ北部、北アメリカ、極東や東南アジアと世界に広く分布する、スズメ目ミソサザイ科に属する、全体的に茶褐色の小鳥。

●雀よりも小型:本件の元ネタとなった「鷦鷯」(体長約11㎝)が、『雀(体長約15㎝)よりも小型』の鳥であることから。

●世界各地で語られ:本件の元ネタとなった鷦鷯は、『ヨーロッパ各地で「鳥の王」や「神の雌鳥」など、肯定的な二つ名で呼ばれている』ことから。

ケルト文化圏:後述する聖ステファノの日に「鷦鷯狩り」が行われる『アイルランドスコットランドイングランドの一部』から。

◆聖ステファノの日:キリスト教における聖名祝日の一つであり、アイルランドスコットランドイングランドケルト文化圏の一部では「鷦鷯狩り(みそさざいがり)」が行われる日。

◇鷦鷯狩り(みそさざいがり):聖ステファノの日に、古着と麦わら帽子を纏い、鷦鷯の死骸を持って家々を巡り、音楽を奏でながら舞い踊るという儀式。

●鷦鷯引廻し(みそさざいひきまわし):アイルランドスコットランドイングランドケルト文化圏の一部で聖ステファノの日に行われる『鷦鷯狩り』と、江戸時代における死罪の付加刑『市中引き回し』より。

◆ローマの歴史家スエトニウス:ローマ帝国五賢帝時代の歴史家であり政治家。歴代皇帝の伝記である皇帝伝を著した。

◆鷦鷯がカエサルの暗殺を予兆:スエトニウスが言及した、カエサルについての一節。

 

 

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*参考:ウィキペディア/漢字辞典ONLINE/

*各方面にて敬称略/

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